俯瞰する樹形図 展
2009年5月7日(月)―5月24日(日)
youkobo ART SPACE(東京)


<tree diagram>
May7(Mon)-May24(Wed),2009
youkobo ART SPACE,Tokyo
http://www.youkobo.co.jp/


 

 


俯瞰する樹形図

海のある町で育った。母の実家。
田んぼを抜けると小高い防風林の丘があり、その先に海が広がっていた。
外洋から吹く強い海風は塩を含み、砂を運ぶ。
おそらく農作物を守るために植樹されたであろう松林が隙間無く海岸線沿いにどこまでも続く風景。
その景色の中で私は育ち、その記憶は今日の私の奥深くにも続いている。
松林を輪郭とする陸と海の隔たりのように、ポジションとは対立という差別化によって明確になるではないだろうか。それは内側、あるいは外側にいるのみでは見えにくいものである。
どこまでも続く日常の地平も、視点を変え俯瞰してみれば、対立する図式の境界であるように。

水を含ませたキャンバスに描くとき、色彩と筆触は曖昧なにじみとなる空虚な感覚と向き合うときも
この茫漠とした喪失の感覚の内にいるのみでは、見えないものがある。
あえて見るべきはその対岸にある外側の感覚を如何に引き出し連鎖することにあるのではないだろうか。

Diagram of a tree from a Bird's eye View

My paintings creating using staining techniques are transformed through the diverse and continuous duplication of color and brush mark into unexpected visions.This repetition of distortion and erosion is like a diagram of a tree from a Bird's eye View in paintings whose structures have no thickness.

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